鼻を高くしたい、鼻筋をすっきと通したいとの希望に応じて、美容外科ではプロテーゼを鼻に入れる手術が数多く行われています。
しかし、手術を担当した医師の技量不足なのか、美的センスの無さなのか、お金儲けのために数こなせばいいとの考えなのか、単に勉強不足で知識が足りないなんちゃって美容外科医のためか、様々なトラブルが生じています。
鼻を高くした、鼻筋を通したい、プロテーゼを入れる美容外科手術の問題点
ほとんどの美容クリニックって鼻にプロテーゼ入れることを推奨していますが、五本木クリニックの美容外科では鼻のプロテーゼでトラブルを起こした方の再手術に特化しており、ひじょーに多くの症例を経験しています。
未熟な美容外科医によって鼻のプロテーゼ手術を行ってトラブル発生の原因は以下の5点です
- プロテーゼの種類の選択の誤り
- プロテーゼのデザインや細工が不適切
- プロテーゼの上端が骨膜下に挿入されていない
- プロテーゼの埋入位置が不適切
- 皮膚を剥離するときの層が浅すぎる
下手っぴな医師や知識の乏しい美容外科医は事前にこのリスクを説明しているのでしょうか?
- 周りの組織を圧迫して皮膚や皮下組織が薄くなる
- 長期間埋め込んでいると石灰化することがある
- レントゲンに写る
- 触るとプロテーゼが入っているのがわかる
- 外力が加わるとずれたり曲がったりすることがある
- 感染に弱い
- 違和感・異物感が出ることがある
安易に鼻のプロテーゼ手術をするとこんな危険性があります
当院の美容外科担当の松下医師は鼻のプロテーゼ手術を受けた場合の危険性を7つあげています。
- プロテーゼがずれたり曲がったりする
- 皮膚が異様にてかったり、赤くなったり白くなったり変色する
- 感染を起こし赤くなって腫れる
- 違和感や異物感が気になる
- プロテーゼを入れていることを他人に知られてしまう
- 皮膚に穴が開いてプロテーゼが飛び出してくる
- プロテーゼを入れたことで精神的な問題が発生してしまう
5と7以外は自己組織を使用した再建手術で解決できるトラブルですが、5と7の問題は深刻です。
5に関する当院のエピソードとしてお子さんと触れ合うことを目的に鼻のプロテーゼを自己組織に入れ替えた症例があります。
松下医師は、術後、患者さんには心から感謝され美容外科医冥利に尽きたとのことです。
鼻に入れたプロテーゼはこんなトラブルを引き起こします
サイズの大きすぎるプロテーゼを強引に鼻に押し込んだ例や時間とともに飛び出すリスクを事前に説明していない美容外科医のために悩まされている方がいます。
これは当院で抜去した鼻に入っていたプロテーゼの一部です。今では何本になっているのか⋯。
プロテーゼを入れっぱなしにしているとこんなことになります
鼻にしこりがあり、鼻筋が突っ張るようになった患者さんの場合、原因はプロテーゼの石灰化でした。
この症例については「鼻に入れたプロテーゼが20年以上経つと、鼻の中でどうなっているのか?」をご覧ください。
L型プロテーゼは特に危険です❗
当院で鼻のプロテーゼのトラブルで実際に再建手術をした方の70パーセントがL型プロテーゼでした。
今から30年以上前はこのL型プロテーゼが鼻を高くする美容外科手術を希望する方に使用するのが主流でしたが、時間の経過に伴ってプロテーゼが飛び出す、というトラブルが増えています。詳しくは「鼻のプロテーゼを抜き続けて20年、そこから見えてきたもの(その1)」の記事をご覧ください。
当時は美容外科手術を受けられる方の目標は海外の映画スターだったことの影響が大です。
鼻プロテーゼを入れると皮膚が薄くなり、鼻先がテカり出します
サイズの合わないプロテーゼを強引に鼻に挿入する不埒な医師がいて、プロテーゼに圧迫されて皮膚が薄くなってしまい、最初は鼻先のテカりとして認識されている状態を放置していると、最終的にプロテーゼが皮膚をつきヤプって飛び出てしまいます。
詳細は上記「鼻のプロテーゼを抜き続けて20年、そこから見えてきたもの(その2)」をご覧ください。
鼻プロテーゼのトラブルを未熟な知識不足の医師が再手術すると悲惨です
当院の美容専門医師は20年以上の臨床経験を積んだプロ中のプロです。さらに当院で鼻のプロテーゼの再建手術に専念することでさらに腕に磨きがかかったと考えます。中には自分を技量を超えた手術を強引に行う美容外科医がいることを残念に思います。そんな患者さん離れの悪い医師はプロテーゼのトラブルに対してトラブルの原因がプロテーゼなのにそれに気づかずに、さらなる手術をした信じられない医師がいます→「プロテーゼを抜かずに自家組織移植を行った結果、失敗だったという事例」
鼻のプロテーゼがトラブルの原因なのですから、まずはプロテーゼを抜くことが基本中の基本です。
プロテーゼを抜きっぱなしで放置された症例も当院では経験しています
当院の症例でどうしてもプロテーゼを抜くだけで済ませたいとの希望の患者さんがいました。詳しくはリンク先の記事をご覧ください。プロテーゼを抜いたら自己組織を移植する再建手術が必要なのです。
当院で鼻プロテーゼ抜去後の自家組織移植による再建手術はこのようになっています
鼻のプロテーゼのトラブルを自家組織移植でカバーしているクリニックは都内でも数件しかありません。当院でも遠方から来院される患者さんが多く、夏休みや年末はオペでスケジュールがぎっしりなんて状態のこともあります。
鼻のプロテーゼが飛び出しそう、鼻筋が曲がってしまったなどでお悩みの方へ
鼻のプロテーゼが一生モノでないことと事前に説明していない美容外科医に怒りを感じても、問題の解決になりません。挿入した医師の多くは再建手術、特に自己組織を移植するテクニックを持ち合わせていることは稀です。当院の再建手術はけっして安くはありません(新聞沙汰になるような300万円なんてことはありえませんけどね)。今現在悩んでいる方の多くは、手術料金は当然として、以下の3点が気になるでしょう。
- 手術に要する時間
- 通院回数は何回必要か?(海外在住の方によく尋ねられる質問)
- 相談日にすぐに手術が可能か(遠方の方に特に多い質問)
こんな疑問をお持ちの方は【医師が回答】鼻プロテーゼ抜去→自家組織に入れ替える手術に関する質問をお読みください。
鼻のプロテーゼに不安を感じている方へ
当院は地元密着型の駅から歩いて10分はかかる、駅からのアクセスが良いとは言えない小ぢんまりした見かけは普通の町医者です。しかし、鼻のプロテーゼのトラブルに関しては、関西方面の美容外科医たちにも「鼻プロテーゼのトラブルは五本木に行ってね」と言われるくらいニッチな分野ではそれなりに有名なんですよ。これはあくまでも当院の症例であり、誰にでも当てはまる訳ではないですが、ある限りの技術と知識で全力で問題解決に当たっています。例えばこのような症例「プロテーゼによる不自然な鼻→自家組織移植でナチュラルな美鼻に!」を参考にしてください。
悩んでいても解決できません。派手に広告を打っているクリニックに行ったついでで良いので、手術する前に、当院にもお寄りください。
自家組織移植は一生モノ。もう、鼻のプロテーゼ問題に悩まされることはありません。
当院の鼻プロテーゼ抜去+自家組織移植の詳細です
この症例は当院で行った鼻プロテーゼ抜去+自家組織移植の一例です。
鼻のプロテーゼを自家組織に入れ替えた後の詳しい経過写真
ご参考にしていただければ幸いに存じます。