肌トラブルの方にお勧めのマヌカハニーピールとは?

スキンケア

ミックスピールマヌカ

ケミカルピーリングは、肌に専用の薬剤を塗布し、古い角質を除去して新しい皮膚の再生を促す美容治療の一つです。この手法により、肌のターンオーバーが整い、より健康的で滑らかな肌が期待できます。さらに、マヌカハニーが配合された薬剤を使用したケミカルピーリングは「マヌカハニーピール」と呼ばれ、独自の保湿効果や抗菌作用が加わるため、肌に優しく、しっとりとした仕上がりを実感できるのが特徴です。

ケミカルピーリングについてさらに詳しく知りたい方は、「ピーリングは美肌治療の基本中の基本!ピーリングなくして美肌は成しえない理由を説明します」という記事も併せてご覧ください。

マヌカハニーとは

マヌカハニーは、ニュージーランド原産のマヌカの花から採れるはちみつです。 みつばちが集めるこのはちみつは「はちみつの王様」とも呼ばれます。 その理由は、最も高価であることと優れた抗菌作用を持つからです。

ニュージーランドの先住民族マオリ族は、マヌカハニーを治療に使用していました。 彼らは怪我の治療に、このはちみつを塗っていたのです。 この抗菌効果は、マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサール(MGO)によるものです。

マヌカハニーは、MGOがどれだけ含まれているかでグレードが決まります。 たとえば、MGO100と書かれている場合は、1kg中に100mgのMGOが含まれていることを示します。

Amazonなどでマヌカハニーを調べると、MGO30のものは1gあたり8円、 MGO83は10円、MGO400は20円、MGO573は32円と、グレードが上がるほど価格も上がることがわかります。

また、偽物のマヌカハニーも多く出回っています。 これは普通のはちみつにメチルグリオキサールを添加したものです。

ニュージーランド政府は、偽物を防ぐために厳しい検査を行っています。 DNAマーカー検査や、マヌカハニー特有の4成分が含まれているかをチェックしています。 この検査に合格した製品には、UMFマークが付けられ、安心して購入できます。

UMFマーク

UMF®マーク

マヌカハニーの薬効

切り傷、やけどなどの外傷の処置に使うのがよいです。 患部に軟膏を塗って、その上からガーゼを貼って処置をすると、軟膏はすぐに乾いてしまいます。 そのため、ガーゼを取り替えるときにせっかく新しくできた皮膚が、ガーゼと一緒にはがれてしまって痛いです。

これに対してマヌカハニーを塗ればガーゼがくっつかず、痛みを和らげ、抗菌作用により患部を保護します。マヌカハニーの塗布はガーゼ交換の際に治りつつある皮膚へのダメージを抑えるため、瘢痕が残りにくい、感染を起こしにくいという効用があります。

そのため、グレードの高いマヌカハニーは、オセアニアやヨーロッパでは治療を目的として使われているのです。

マオリ族が民間療法で傷の治療に使っていたというぐらいなので、昔からマヌカハニーは医療で使われていたのか?というとそんなことはないらしいのです。

マヌカハニーの薬効が注目を集めるようになったのは、ごく近年のことです。 新しい薬剤にもない効果があるということなのですね。

私はマヌカハニーを食べたことはないのですが、独特のくせのある味らしく美味しくはないとのことです。食べて美味しいのは普通のはちみつで、良薬口に苦しといったところですね。

普通のはちみつにメチルグリオキサールを添加してケミカルピーリングに使ったら?

はちみつには保湿作用があり、メチルグリオキサールには抗菌、抗炎症作用があることから、近い効果は期待できると思います。 私としてはそれでも構わないと考えています。 しかし、

「普通のはちみつにメチルグリオキサールを添加した偽物を、マヌカハニーピールと称して施術をすること」

は許されることではありません。それは詐欺ですよね。

マヌカハニーピールの効果

通常ケミカルピーリングに使用する、ミックスピールは乳酸・グリコール酸・サリチル酸という3種類の酸をあわせた薬剤です。

通常のケミカルピーリングは1種類の酸を使うのですが、3種類の酸がミックスされているためミックスピールといいます。 肌の再生を促し、くすみの除去、美白、毛穴のつまりの改善といった様々な効果があります。これにマヌカハニーを加えたミックスピールマヌカは、保湿効果や抗菌作用によって様々な肌トラブルへの対処に最適です。

ちなみにミックスピールマヌカは、株式会社エスト・コミュが製造している国産製品です。

どんな方におすすめなのか?

肌荒れ、肌の様々なトラブルのある方、乾燥肌の方などに特にお勧めです。 月に1回程度の頻度で施術することで、肌の状態を改善・維持することができます。

松下洋二(医師)

鳥取大学医学部卒業後に京都大学医学部形成外科に入局。大学附属病院などで形成外科・美容外科で働いた後、2007年より五本木クリニックの美容診療部の部長に就任。

主に他院での鼻整形の失敗で悩む患者さんからの修正依頼に応えて続け20年以上経ちます。こんな私の強みは、施術後、時間が経つと一体どんな影響を及ぼしていくのか、その未来について予測ができること。医師としてこれまで患者さんと向き合ってきた経験を現場で活かすだけでなく、読者の皆さんにとって少しでも有益な情報になるよう情報発信に努めてまいります。

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