新型レーザー治療器に搭載のデュアルピールの説明とその効果について。

スキンケア

デュアルピールとは?|五本木クリニック

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以前からスペクトラという医療用のレーザーマシンがあります。「ルートロニック社」の製品なのですが、スペクトラのワンランク上の最新型レーザー治療器をつい最近導入しました。最新機種なだけに様々なモードがあり、わかりにくいとの声が聞こえてきたので説明します。

デュアルピール照射が可能な点が1番のウリです!!

色素性病変用レーザー HOLLYWOOD SPECTRA|五本木クリニック
色素性病変用レーザー HOLLYWOOD SPECTRA™

ハリウッドスペクトラでどんな治療ができるのか?医療機器メーカーの資料によると以下のとおりです。

ハリウッドスペクトラにて可能な治療

  1. 表在性色素斑(Q532nm:老人性色素斑、雀卵斑)
  2. 深在性色素斑(Q1064nm:太田母斑、ADM・・・)
  3. Tatoo(黒・茶・濃青・濃緑・赤色に唯一適応可能)
  4. ハリウッドトーニング(Q1064:肝斑)
  5. スペクトラピール(1064ロングパルス:肌質・ニキビ・毛穴)
  6. ルートロピール(Q1064nm:色むら・くすみ・毛穴の黒ずみ)
  7. デュアルピール照射(同日コンビネーション治療)

こんな感じて多数の疾患の治療ができるのはいいのですが、とにかく「わかりにくい」ので整理をします。

今回はこのレーザーを当院がチョイスした理由のひとつであるデュアルピールについて説明をしていきます。

レーザーピールあるいはレーザーピーリングと呼ばれている治療方法ですが、「ピール」or 「ピーリング」のどちらの方が一般的などうでも良さそうなことで迷っています。レーザー会社は「ピール」を使用しており、海外の医学論文も「peeling」ではなく「peel」を主として使っているので、「ピール」「peel」で話を進めていきますね。

デュアルピールの特長

デュアルピールは超短時間のレーザー照射と短時間のレーザー照射を同じ日に同じレーザー機器を使って受けられる点が患者さんにとっては利点です。当院は今までも何種類かのレーザーを合わせて、つまりコンビネーションして治療することを推奨していましたが、レーザーを入れ替える必要性がありました(あるいは患者さんに移動してもらうこともあったかも)。

旧来のスペクトラレーザーの最新型上位機種であるこのレーザーは一台で、ロングパルスモードのレーザーとQスイッチを使ったモードのレーザー照射ができる点が特長です!

デュアルである上に効果もダブルを狙えるので、販売会社にスタッフを伺わせて報告を受けて速攻で導入を決定しました。

ロングパルスモードを使ったスペクトラピール

このレーザーはスペクトラモードを使ったスペクトラピールという治療を行うことは旧機種でも可能でした。

ロングパルスを使ったスペクトラピールはニキビ肌の改善・赤ら顔の改善・毛穴の開きの改善がウリであり、レーザートーニングの一つとして当院以外でも美容皮膚科的治療としては人気のメニューで、一般的にも普及しています。

さらにロングパルスモードの治療を継続すると、コラーゲンを活性化することにより肌のキメやハリや小じわの改善もかなり期待できます。

Qスイッチモードを使ったピール

今回導入したレーザーは2Hzで照射するときは特に肝斑に効果を示し、10Hzで照射すると紫外線の影響や老化によって生じた肌の色むらやくすみを改善することができます(レーザー会社サイドは「ルートロピール」と呼ぶことを推奨)。

ちなみに旧機種である「スペクトラ」では肝斑治療は不可能でした。

デュアルピールで肌質も色調も同日に改善

ロングパルスモードとQスイッチモードを同日に行う治療を「デュアルピール」と呼んでおり、

肌質も色調も同時に治療しちゃおう!!

と、当院的にはウリとしたいと考えています。

治療効果が期待できる症状は、紫外線や老化によって生じた色むら・くすみ・ニキビ跡・毛穴の開き・毛穴の黒ずみ・肌のキメ・肌のハリ・小じわです。

デュアルピール治療の詳細・料金をみる

参考資料

1:Hoang Leら、「Effects of Top-hat Laser Beam Processing and Scanning Strategies in Laser Micro-Structuring」(Micromachines (Basel). 2020 Feb 20;11(2):221. )

2:Swapnil D. Shahら、「Laser Toning in Melasma」(J Cutan Aesthet Surg. 2019 Apr-Jun; 12(2): 76–84.)

3:Natalia M K Spierings、「Melasma: A critical analysis of clinical trials investigating treatment modalities published in the past 10 years(J Cosmet Dermatol. 2020 Jun;19(6):1284-1289.)

4:Stefania Guidaら、「Resurrection of a new old technique: The carbon peel laser」(Dermatol Ther. 2020 Jul;33(4):e13646.)

5:LUTRONIC社「HOLLYWOOD SPECTRA」

桑満おさむ(医師)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ(医師)への相談窓口

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