医療HIFU(ハイフ)について色々質問に答えてみました

輪郭整形

ハイフ(医療HIFU)が初めての方へ

ホームページをご覧になられた50代のご夫婦が来院されました。
奥さんが肌のたるみについて悩みがあって、美容クリニックに行ってみたいと旦那さんに相談したところ、旦那さんも一緒に話を聞いてみようということになったそうです。

いつもでしたら、施術や注意点について一通り説明をしたあとで「何か質問はありますか?」と聞いても「いいえ特にないです」と言われることがほとんどです。

システムエンジニアをされていらっしゃる旦那さんは、かなりいろいろなことを質問されました。
私がお答えした内容をノートに熱心に書きとめていらっしゃいました。
結局おふたりとも施術を受けていただいたのですが、非常に印象的な患者さんでした。

せっかくなので質問内容と回答を記事にしたら、読者の方の役に立つのではないかと思い、ブログに載せてもいいですか?と聞いたところご快諾頂いたので、是非ご覧いただけたらと思います。

A様

ハイフは熱を当てることでタンパク質が縮んで、たるみを取るという原理だそうですが、それは焼き肉やしゃぶしゃぶが縮むのと同じなのでしょうか?

松下

ハイフは即効性の効果と、遅効性の効果があります。
即効性の効果はしゃぶしゃぶをお湯に入れると縮むのと同じ原理です。
遅効性の効果は熱によってタンパク質が壊れると、壊れたところを再生するために、肌の中でコラーゲンが作られて、皮膚そのものが新しく作り変えられることによって、肌が若返る効果によるものです。

A様

しゃぶしゃぶが縮むのと同じ原理と聞くと、やけどしたり、縮んだまま元に戻らなくなったり、顔の組織が損傷したりしないか不安になりますが、大丈夫でしょうか?

松下

やっぱり熱を加えることで一時的に皮膚の内側が軽いやけどに近い状態になりますので、腫れたり痒くなったり、赤くなったりすることはありますが、でもたいていその日のうちか、数日中にはこれらの症状はおさまりますので大丈夫です。
心配なのは、神経が損傷したりといった事故ですが、これは機器の操作、当てる部位、深さなどを正しく理解して施術をすれば大丈夫です。

A様

ということは、理解していないと事故が起こることもあるということですね。

松下

クリニックでハイフを行う場合には心配は全くいらないと考えていいでしょう。
事故がおきるのはエステサロンですね。
消費者センターに苦情が寄せられているとはよく聞きます。

A様

エステでもハイフをやっているということは知ってましたが、エステと病院ではどう違うのでしょうか?

松下

機材の出力が違うのが一番大きな違いですね。
エステは医療機関ではないので、人体に対して深い知識のない方が使います。そこで大きな出力のハイフを使ってしまうと、事故が起きる可能性が高いのです。なのでエステ用の機材は出力が弱く抑えてあります。そのためやはり効果は病院で使っているハイフのほうがずっと高いです。
でも、噂によると医療機関の中古品を使っているエステもあるようですね。
さすがにヤフオクとかには出回ってないようですが、どこかから調達してくるみたいですね。

あとは、セルフで高出力のハイフを使わせている業者もあります。お客さんが自分自身で施術するので、事故が起きても業者には責任がないということらしいです。
でも、業者はお金をとっているわけですから、それってどうなのかなあって思いますけどね。

A様

病院によってやり方に差はありますか?

松下

当て方がぜんぜん違いますね。カートリッジを動かさないのが普通なのですが、あえて動かしながら照射するという医師もいます。
普通は皮膚に当てるのですが、顔の皮膚を支えている大黒柱のような靭帯がいくつかあってその部分に集中的に当てる人もいます。
また強さや、何回当てるかも違いますね。
このあたりは病院ごとの独自のノウハウといってもいい部分でしょうね。
もともと機械を導入すると、メーカーからマニュアルをもらうのですが、こうやったら効果が高かったといった感じで徐々に改良していくわけです。

A様

いろいろなハイフの機械があるようですが、違いはありますか?

松下

メーカーによって違います。
ハイフの機械としてはウルセラが代表的で元祖のような存在ですね。
ウルセラは焦点スポットが大きいのですごく痛いという欠点があります。
長所としては皮膚を断面にした超音波のエコーの像を写すことができることがあげられます。どこに超音波が作用しているかが見えるのです。
素人目にも作用している深さがわかるので、患者さんが「なんかすごい」って思ってくれます。
でも実際はこの機能は使わないんです。そこまで厳密に深さを狙って熱エネルギーを加えることもできませんので。

うちで使っているハイフはウルトラフォーマーですが、焦点スポットを小さくして痛みを感じにくくしているのが特徴ですね。
できるかぎり痛みを軽減したいのでウルトラフォーマーを導入したという経緯があります。

A様

ハイフシャワーという名称を他の病院のページで見たことがあるのですが、普通のハイフとの違いは何でしょうか?

松下

ハイフシャワーというのはウルトラフォーマーのメーカーがつくった名称ですね。

ウルトラフォーマーは照射する深さによってカートリッジが何種類もあり、目的に応じて使い分けます。その中で皮膚の浅い1.5mmの深さに弱い出力で連続照射するものを特別にハイフシャワーと呼んでいます。肌のハリを出したり、毛穴引き締め、キメをなめらかにするといった肌質改善効果を主に狙うものですね。

さらに、目周りの皮膚の2mmの深さに弱い出力で連続照射し、目元の肌質改善をするものもあり、こちらはハイフ アイシャワーと呼んでいます。当院では2mmのカートリッジを採用し、目周りだけでなく顔全体の照射をおこなっています。

A様

ちょっと聞きにくいことをお伺いしますが、ただ超音波を当てるだけなのに、なぜこんなにハイフの治療費って高いんですか?

松下

なかなか答えにくいところをついてきますね。

二つ理由はあります。

一つは肌に当てるカートリッジが消耗品であるということです。
カートリッジは何万ショットという数の制限があります。ショット数の残数がこんな感じで表示されてます。

ウルトラフォーマー3のカートリッジの残数

これがゼロになるとまったくエラーになって使えなくなります。
カートリッジはこれがまた高いんですよ。はっきりとは書けませんが、患者さん一人について少なくとも1万円以上、場合によっては数万円かかったりします。

機械の原理上カートリッジが消耗するということはないと私は思っているのですが、強制的に打てないようにしているのです。メーカーがそうしているのですから仕方ありません。
これはウルトラフォーマーに限ったことではなく他社の製品も同じです。メーカーの販売戦略ですね・・・。

もう一つは設備費、人件費や家賃などかかったり、当然利益も出さないといけないからです。
このウルトラフォーマーは◯◯万円(ピーーーーー)ぐらいしたのですが、こんな金額の元を取るのは本当に大変です。
この手の機械はずっと使えるわけでもなくて、もっと性能のいい機械が出てくれば買い換える必要が出てきます。うちのクリニックにも使わなくなったレーザーとかゴロゴロありますよ。
高いと思われるでしょうが、うちのような個人クリニックではこれくらいが限界ということでご勘弁ください。

A様

ハイフを行う際に痛みはどれくらいありますか?痛いのはちょっと苦手なので・・・。

松下

私は痛みに強いので個人的な感想ですが、全くストレスなく受けられる治療です。
でも、痛みには個人差があるので、こればっかりはなんとも言えないですね。
麻酔なしでは絶対嫌という人もいるし、全く痛くないという人もいます。
例えば映画を見て「どれくらい面白かった?」っていう質問に似てると思います。
同じ映画であっても人によって感じ方って違いますよね。そんなものです。

でも一般的には麻酔なしでやることがほとんどです。本当に痛がりの方には笑気麻酔を使う場合もあります。でも割合としては50人に1人ぐらいでしょうね。
ずーっと続く痛みではなくて、ところどころキュッキュッキュッとする感じで普通は耐えられると思います。

A様

痛みに強いかどうかってわかりますか?

松下

予防接種とか歯医者とか耐えられるなら、普通と考えていいでしょうね。

A様

効果ってどれくらいありますか?

松下

人によって ハードルの高い人と低い人がいるのでこれもまたなんとも言えないですね。
過大な期待を寄せている人によっては、効果がないと思うケースもあります。
「全然変わらないじゃない」
とおっしゃられる患者さんも時にはいらっしゃいます。
写真を施術前、施術後で撮っているのでお見せすると、
「ああ、確かに効果あったわね」
とおっしゃっていただけるのですが、それほどには実感できていないということですね。
指でたるみを引っ張り上げたような感じにするのはハイフでは無理ですね。その場合は糸リフトや、切って引っ張り上げる外科手術をお勧めします。

A様

糸リフトも検討したのですが、メリット、デメリットを教えてもらえますか?

松下

糸リフトのメリットは二つあります。
一つ目はたるみを引っ張り上げられる量が多いことですね。ハイフとは全然違います。
二つ目は持続期間が長いことです。ハイフは浅い層だけ行った場合は1ヵ月、深い層を含め3層に当てた場合は約3ヶ月〜半年程度です。それに対して糸リフトはうちで使っているVOVリフトは特に効果が長くて2年~3年程度効果が持続します。なので、糸リフトの方が長持ちするのでお得です。
糸リフトのデメリットですが糸を通すので麻酔が必要になることと、針のついた糸を何本も通すので抵抗感があることですね。
さらに、糸リフトは糸を埋め込むことにより肌が活性化され肌の若見え効果もあるので、ハイフよりも糸リフトの方が優れた治療法と言うことになります。ハイフは初心者向け、あるいは糸リフトを行った後のメンテナンス治療として行うのが理想的です。

A様

たるみを取る方法として、他にも脂肪吸引や脂肪溶解注射といった方法もあるようですがどうでしょう?

松下

ほっぺたに脂肪がたまっている場合は、小顔にすることを目的に脂肪吸引や脂肪溶解注射を行うことはよくあります。
しかし、ほっぺたの脂肪がなくなると膨らみがなって皮膚が余ってだらーんとたるんでしまいます。特に脂肪吸引は一気に脂肪を減らすのでこうなりやすいです。
脂肪溶解注射であれば若い人の場合は、そのあと皮膚が引き締まってスッキリすることもあります。
しかし、A様ぐらいのご年齢の場合は、皮膚がたるんだままになってしまうことが多いです。そのために結局のところハイフや糸リフトを併用して、余った皮膚を引き上げる施術が必要になることが多いですね。

A様

私は痛いのが苦手なのでまずはハイフを試してみようと思うのですが、1ヶ月から半年と効果の持続期間が随分違いますね。

松下

ハイフは打ち方によって効果の持続期間が変わります。
浅い層だけだと1ヶ月程度、3層に打つと3ヶ月から半年ぐらい持続します。効果がなくなった頃に定期的に来る方もいらっしゃいます。
一回だけ試しにぽんとやってみるというもいて、良かったから続けるという方も多いです。浅い層だけ毎月やって5回程通って、一旦お休みするといった方もいます。

A様

浅い層だけやる場合よりも、3層にやったほうがずっと長持ちしますね。3層の方が高いのでしょうか?

松下

そうですね、やはりお値段は変わります。
浅い層の2mmだけだと6万6,000円ぐらい、深い層の3mmと4.5mmを含めて3層やると18万円ぐらいです。

A様

ずいぶん値段が違うんですね。

松下

浅い層だけであれば、看護士だけでなく一般スタッフが担当するのと、あとは先程お話したカートリッジが1つで済むというところが大きな差ですね。
もちろん医師の監督のもとに行うので、このあたりはエステとは違うところですね。

A様

ハイフの効果はしゃぶしゃぶと一緒ということですからすぐに出るんですよね?

松下

確かに終わった直後に効果が実感できます。さらに2~3週間でコラーゲンが再生して、肌にハリが出てくるのを感じることができると思います。

若見え効果も感じられるのでお勧めです。

松下洋二(医師)

鳥取大学医学部卒業後に京都大学医学部形成外科に入局。大学附属病院などで形成外科・美容外科で働いた後、2007年より五本木クリニックの美容診療部の部長に就任。

主に他院での鼻整形の失敗で悩む患者さんからの修正依頼に応えて続け20年以上経ちます。こんな私の強みは、施術後、時間が経つと一体どんな影響を及ぼしていくのか、その未来について予測ができること。医師としてこれまで患者さんと向き合ってきた経験を現場で活かすだけでなく、読者の皆さんにとって少しでも有益な情報になるよう情報発信に努めてまいります。

松下洋二(医師)への相談窓口

0120-70-5929

10:00~18:30※日曜日•祝日は休診

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