たるみの治療には大きく分けると2種類あります。
切るフェイスリフト
と
切らないフェイスリフト
です。
切らないフェイスリフトの種類
誰もがいきなり切るのは抵抗があるわけで、はじめてのフェイスリフトは「切らないフェイスリフト」を考えるでしょう。切らないフェイスリフトと言っても様々な種類があります。
効果は次のようにお考えください。
切るフェイスリフト >> スレッドリフト >> ハイフ >高周波 > レーザー
圧倒的に切るフェイスリフトが効果が高いのです。
切るフェイスリフトのよいところ・悪いところ
切るフェイスリフトの特長は以下のようにお考えください。
- たるみを引き上げられる量が圧倒的に多い 患者さんの希望するたるみの量を切り取ることができます。
- 1回の治療で終わる ハイフや高周波、レーザー治療などは一度で充分な効果が得られないため繰り返す必要があります。切るフェイスリフトでは一回の治療で確実に効果が得られます。
- 即効性がある 切るフェイスリフトは直後から効果があります。他の治療法は効果が最大になるまでに数週間程度の期間がかかるのが普通です。
- 効果が長続きする レーザーや高周波などは治療を定期的に繰り返す必要があります。
スレッドリフトは効果持続期間は長いものの半年~2年程度です。
それに対して、切るフェイスリフトの効果の持続期間は10年くらいです。
どこを切って、どうつなぐの?
上のこめかみの箇所をW型に切って引っ張り上げるのがこめかみリフトです。頬上部を引き上げるための手術です。
耳の部分を切って引っ張り上げるのが通常のフェイスリフトです。フェイスラインのたるみをスッキリと取ることができます。
切る場合の痛みについて
顔を切る手術なので痛みが心配なところでしょう。
実際には麻酔をすれば手術は全く痛くありません。
当クリニックでは静脈麻酔と局所麻酔の2種類の麻酔を採用しています。
- 全身麻酔 非常に深い麻酔であり、意識が消失するだけではなく呼吸が止まるため人工呼吸器を使って呼吸管理を行う必要があります。
日帰りの全身麻酔を行っているところも多いですが、合併症のある方や、手術中に何かトラブルがあった場合などに備えて入院できる設備を備えたところで行うほうが安心です。 - 静脈麻酔 麻酔薬で一時的に眠ってもらい、その間に手術が終わってしまうの痛みを感じることはありません。
手術中は専用の機械を使用して麻酔薬を常に体内に補給して麻酔状態を維持します。最近は麻酔のキレがいいため、静脈麻酔剤の投与を終えるとすぐに目が覚めるので日帰りでの手術が可能です。 - 局所麻酔 歯医者さんの麻酔のように、手術する部位だけ痛みを感じなくする方法です。手術そのものは痛みはありませんが、麻酔の注射はそれなりに痛いです。
また、手術中意識がありますので、切っている箇所でゴリゴリ音がしたり引っ張られるような感覚があります。
実際ほとんどの患者さんが局所麻酔で治療を受けています。
術後の痛みについても、痛み止めの飲み薬を処方いたします。痛み止めをきちんと服用していただければ、痛みは和らぎます。痛くて夜も眠れないと言った症例は私自身は一回も経験しておりません。
手術するリスク
手術における最大のリスクは麻酔
全身麻酔の場合は必ず麻酔専門医が担当しなければなりません。全身麻酔でなければローリスクというわけでもなく、静脈麻酔や局所麻酔でも呼吸が弱くなるなどリスクはありえます。そのため万が一のことを考え、臨機応変に対応できるよう日々訓練し救急用の備品を整えています。
損傷により機能を損なうリスク
重要な神経を損傷することによって、顔面神経麻痺といった機能面での障害が発生することもあります。
美観に関するリスク
傷跡を目立たなくするのが美容外科医の腕の見せ所です。
傷跡が残るかには個人差があります。ケロイド体質の場合はさらに注意が必要です。例えばBCGの注射あとが盛り上がってしまっている人などはケロイド体質である可能性が高いです。
問診時にケロイド体質かどうかは必ず確認させていただいていますので、まずはご相談いただければと思います。
切らないフェイスリフトを色々試した結果、最終的には切る決断をする患者さんが多い
当クリニックでは、様々な切らないフェイスリフトを経験されてから、最終的に切るフェイスリフトにたどり着く患者さんが多いです。
その理由と動機は「完全にスッキリさせてほしい」です。
切らないリフトアップを何度も行うよりも、最初から切るリフトアップを選択したほうが最終的な満足度やコストパフォーマンスは高いと思います。
当院は、とりあえずは色々試してもらって最終的に手術をご案内という流れを推奨しておりません。ご相談は無料ですので、お電話やLINE(要友だち追加)よりお気軽にお問い合わせください
切る切らないに関わらず気になるのがダウンタイム
手術後に必ず問題になるのがダウンタイムです。
切るフェイスリフトは、靭帯を切ったり骨膜を剥がすなど徹底的にやるとかなり負担が大きくなり、何ヶ月も腫れが残ったりします。
その間は外出に制限が生じたりします。
当クリニックでは特に患者さんの希望がない限りはそこまでやりませんので、傷が髪の毛で隠れるようであれば翌日でも外出もできます。
実は靭帯を全て切り離したり骨膜を剥がしたりというような徹底的な治療を行った場合、ダウンタイムやリスクが大きくなりますが、それに見合うほどの絶大な効果が出るわけではありません。
さらにアグレッシブな治療は神経を損傷したり、ダウンタイムも1ヶ月以上あり、患者さんに大きな負担を強いてしまいます。美容外科医の「やりつくした」という満足感、達成感を得るために患者さんが付き合わされるのは少々酷だと思います。
手術あとを残さない工夫
詳しくは下記の記事を御覧いただきたいのですが
「目立つ傷跡は残さない❗キレイに皮膚を縫うためのデザイン力」簡単にご説明します。
赤線のように切っているのです。切開する線をこのようにデザインすると、実際は傷あとがあるのに、何もないように目を錯覚させることができるのです。
右は術後1年後の写真ですが、手術跡はほとんどわからないと思います。
美容外科の切るフェイスリフトの腕前を判断する方法
皮膚だけ引っ張るのは時代遅れです。皮膚の下にある、SMASを引っ張っているかがチェックポイントです。
SMASとは皮下組織の下にあり、表情筋と皮膚をつなげている膜です。
また、アグッレッシブすぎる手術は考えものでSMASだけでなく靭帯をも切断するなどと説明されたり書いてあれば ダウンタイムが長くなったり、神経麻痺といったリスクを覚悟する必要があります。
医師からのお願い:手術後気をつけてほしいこと
耳たぶなどを引っ張ったりとかしないことです。つまり、傷口が開く方向に引っ張ってはいけないということです。
さまざまなフェイスリフトを試したけど、ここで思い切って「切るフェイスリフト」を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。相談はオンラインでも可能ですし、費用は無料です。