美肌のための5つの条件

スキンケア

美肌の条件を5つ教えます

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みずみずしい、スベスベ、ツルツル、透き通るような、滑らかな、しっとり、つやつや、血色がいい⋯・など美しい肌を表現する言葉はたくさんありますが、きれいな肌でいたい、というのは多くの女性の共通の願いですね。

では、いったいどんな肌がいわゆる美肌と呼ばれる理想的な肌なのでしょうか?美肌の条件を5つだけあげるとすれば、ずばり次の5項目になるでしょう。

  1. 肌にうるおいがあること⋯乾燥していない、みずみずしい、しっとり感
  2. 肌のきめが細かいこと⋯滑らか、すべすべ、ツルツル、毛穴が引き締まっている
  3. 肌が白いこと ⋯くすみがない、透明感
  4. 肌にハリがあること⋯弾力がある、プリプリ感
  5. 肌にトラブルがないこと⋯吹き出物、ニキビ、シミ、ソバカス、肌あれ、かぶれ、シワなどがないこと

お肌の構造

この5つの美肌条件についてさらに理解を深めるためには、お肌の構造をよく知る必要があります。

下の図は皮膚の断面図です。皮膚は3層構造で、一番外側にある表皮とその下にある真皮、さらにその下にある皮下組織から成り立っています。スキンケアをするうえで特に重要なのが表皮と真皮なので皮下組織は図中にはありません。表皮はさらに4層に分かれおり、一番外側の層を角質層といいます。この角質層の上を皮脂膜が被っています。

皮膚の構造を断面図から解説

この皮膚の構造をふまえたうえで、美肌を決めるポイントとなるのが次の3つの要素です。

皮脂膜と角質層

表皮のターンオーバー

真皮のコラーゲン

具体的にみていきましょう!

肌のうるおい

肌のうるおいに主に関係するのは角質です。健康な肌では角質層に約30%の水分が含まれていますが、これが30%以下になったものが「乾燥肌」です。

角質の保湿機能に関わっているのが、「皮脂膜」「天然保湿因子」「細胞間脂質」です。

皮脂膜

毛穴から出てくる汗と皮脂が混ざり合ったもので、天然のクリームとして皮膚の乾燥を防ぎ、ほこりや細菌などからからだを守っています。必要以上に洗顔を繰り返して皮脂膜を乱してしまうと、お肌のバリア機能が働かなくなり、乾燥やかぶれなどトラブルの原因になります。逆に皮脂の量が多すぎると、ニキビや脂性肌の原因になります。肌の水分量をきめるのは角質層の水分量で、角質層からの水分蒸発を防ぐのが皮脂膜の働きです。

天然保湿因子

角質細胞の中にあり、細胞が水分を保持していられるように機能しています。

細胞間脂質

角質層の細胞と細胞の間にある特殊な脂質で、その約50%を占めるセラミドが保湿成分として重要です。角質層の水分の約80%はセラミドによって守られています。残り20%のうちの18%を天然保湿因子が、2%を皮脂が維持しています。

このように、お肌の水分を維持するためにもっとも重要な働きをしているのはセラミドなので、肌の乾燥でお悩みの方は、セラミド入りの美容液で補ってあげると効果的です。

肌にうるおいをもたせる方法

ポイントは皮脂膜を守り、角質層を乾燥させないことです。そのためには、いつも保湿を心がけ、むやみに肌をこすらないことが重要です。力を入れてゴシゴシ洗顔をすると、角質層を傷つけて肌の水分を逃がしてしまい、乾燥の原因になり、肌の乾燥は、肌あれ・かゆみ・かぶれ・小ジワなどの原因になります。

また、セラミドに代表される保湿成分を補うことによって、角質層の保湿が十分に保たれると、うるおいのあるきれいな肌が維持できます。

肌のきめ

肌の色

肌のきめ、肌の色に関係しているのが表皮のターンオーバーです。表皮の細胞は約1ヶ月の周期で新しい細胞に生まれ変わっています。この細胞の生まれ変わりのことをターンオーバーといいます。

表皮の赤ちゃん細胞は、一番深い基底層で生まれ、古い細胞は順に上へ上へと押し上げられ、どんどん年老いてゆき、おばあちゃん細胞になります。そして最後には一生を終え、角質と呼ばれる細胞の死骸となって剥がれ落ち天国に旅立っていきます。

ターンオーバーが順調に行われている肌(つまり新陳代謝が活発な肌)は、新しい細胞が次々に生まれ、古い細胞がスムーズに剥がれ落ちていくので、いつでもきれいな状態を保つことができます。赤ちゃんや子供の肌は、このターンオーバーが順調なので、紫外線によって、しみやくすみの細胞が生まれたとしても、すぐに剥がれ落ち、新しい細胞に置き換わるのであとにならないのです。このターンオーバーは加齢とともに遅くなり、古い角質がいつまでも残ってしまうと、きめの粗さ、くすみ、シミなどの原因になります。

肌のきめを細かくし、くすみを取る方法

ポイントは表皮のターンオーバーを正常に保つことです。そのためには定期的なケミカルピーリングがおすすめです。ケミカルピーリングとは専用の薬剤を皮膚に塗布することにより、蓄積された古い角質を剥離・除去する方法です。

お肌の新陳代謝が悪くなり、細胞の死骸(古い角質)がスムーズに剥がれ落ちずにどんどんたまってくると、きめの粗いくすんだ肌になってしまいます。

定期的にケミカルピーリングを行うことによって、細胞の死骸をきれいにお掃除してあげると、下から新しい細胞が出てきて、細胞の入れ替わりがスムーズに行われるようになり、赤ちゃんや子供の肌周期に近づいていくわけです。

肌のハリ

肌のハリに関係あるのが真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸です。皮膚の95%を真皮が占め、さらにその真皮の約70%がコラーゲン、約5%がエラスチンで成り立っています。

真皮全体にコラーゲン線維(下図赤線)が網目状に張り巡らされ、それを要所要所で繋ぎ合わせているのが弾力性のあるエラスチン(下図青色)です。これらの構造が、クッションのように皮膚の弾力を保つ役割を果たしています。また、この構造の隙間には水分をたっぷり含んだヒアルロン酸(下図黄色)で満たされ、肌の内側の水分を保つ役割を果たしています。

真皮の中にある線維芽細胞(下図の目のような形のもの)は、これらのコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を産み出す重要な細胞です。

コラーゲンやエラスチンは年齢とともに量が減り、さらに紫外線を浴びることでダメージを受けてしまいます。ヒアルロン酸も年齢とともに減少し、真皮の水分も減っていきます。そうなるとクッション構造が保てなくなり、使い古したせんべい布団のように弾力がなくなり、お肌のハリが失われ、肌表面に深くくっきりとしたシワが現れることになるのです。

肌にハリをもたせる方法

減少したコラーゲンやヒアルロン酸を補ってあげるのがベストの方法ですが、ヒアルロン酸に関しては、注射でヒアルロン酸を注入する方法が手軽で即効性があります。コラーゲンを増やす方法としては、IPL(光治療器)、ロングパルスレーザー、フラクショナルレーザー、高周波治療器、超音波治療器など、さまざまな美容医療機器を使った治療法があります。

いずれの治療機も、真皮に熱刺激を加えることで、使い古されたコラーゲンを破壊し、新しい元気の良いコラーゲンを増やしていく作用があります。

そんな数ある治療器の中から、私自身が愛用しているおすすめの機器が、新しいヴィバーチェ治療です。

これは、36本の超極細の絶縁針を真皮層に瞬間的に挿入し、針先から高周波を発生させ、表皮にダメージを与えずに、真皮だけに働きかけ、コラーゲンを効率よく増やす治療器です。

私は毎月1回ペースでヴィバーチェ治療を行っていますが、毎回やるたびに肌が生まれ変わったような効果を実感できます。よく30歳代にみられます。

若く見られる美容外科医の見た目

ちなみに私は現在52歳です

肌のトラブル

肌トラブルとしては、吹き出物、ニキビ、シミ、ソバカス、肌あれ、かぶれ、シワなどがありますが、これらの原因は肌の乾燥や表皮の新陳代謝の乱れ、真皮のコラーゲンの減少によって起こります。つまり、上で述べた(1)~(4)の条件が満たされないと起こってくるということになりますから、上の各項目で述べた対策法を実践できれば、トラブル肌とは無縁の美肌を保つことができることになります。

松下洋二(医師)

鳥取大学医学部卒業後に京都大学医学部形成外科に入局。大学附属病院などで形成外科・美容外科で働いた後、2007年より五本木クリニックの美容診療部の部長に就任。

主に他院での鼻整形の失敗で悩む患者さんからの修正依頼に応えて続け20年以上経ちます。こんな私の強みは、施術後、時間が経つと一体どんな影響を及ぼしていくのか、その未来について予測ができること。医師としてこれまで患者さんと向き合ってきた経験を現場で活かすだけでなく、読者の皆さんにとって少しでも有益な情報になるよう情報発信に努めてまいります。

松下洋二(医師)への相談窓口

0120-70-5929

10:00~18:30※日曜日•祝日は休診

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