セルライトっていう言葉を耳したことありませんか?今回はセルライトについての質問で患者さんから尋ねられ、私が実際に答えたことを紹介していきます。
セルライトってなに?
まず、最初にお伝えしたいことがあります。
実はセルライトは医学用語ではありません。
ヨーロッパのエステで使われだした言葉を医師が使っているのです。
太もも、二の腕、ヒップに脂肪が付きだすと、だんだんかたまり状になり、表面が凸凹になってきます。この状態をセルライトと呼んでいます。
なんで医学用語じゃないの?
実はセルライトの部分を取り出して、顕微鏡で検査しても肥大化した脂肪細胞が 認められるだけで、病気の原因を調べる「病理学」的にはただ単に脂肪の塊と呼ばれるだけです。 しかし、皮下脂肪が増えるにしたがってセルライトと呼ばれる、皮膚の凸凹は増えますよね。 病気ではない、だけど気になる症状です。
妊娠したあとになってセルライトが増えた気がするけど
そうなんです。妊娠すると胎児を守るために皮下脂肪は厚みを増していきます。 皮下脂肪の増加がセルライトの原因であることは間違いありません。 男性でも皮下脂肪が一定以上になるとセルライトはできます。
病気じゃないんで、治療しなくてもいいですよね!
下肢がむくみやすい、冷え症、水太りするなどの傾向があり、 セルライトがある場合は、セルライトの陰に血管系、腎臓系の病気が潜んでいる可能性があります。 原疾患がなくて、セルライトだけである場合は見た目の問題ですから、治療するか否かは患者さんの 判断で良いと思います。
セルライトって治せるの?
やっと来ました、良い質問が。五本木クリニックの美容部では数年前まで、痩身系の治療は行っていませんでした。 ひょんなことが切っ掛けで、私が画期的なセルライト治療機器を見つけて早速輸入しました。それがスリムスペックです。 更に痩身系に自信をつけたところにライポソニックスという、脂肪溶解治療器が紹介され速攻で輸入しました。
現時点でこれほど安全で、理論的に納得する治療方法はありません。(キッパリ)
セルライト治療をしてもリバウンドするのでは?
通常のエステ的なセルライト治療はリバウンドしやすいのは間違いありません。 食事の制限も必要でしょう。当院の治療方法は食事制限は必要としません。運動もマスト事項ではありません。 現在のところリバウンドしたけど⋯と患者さんのお申し出はありません。
当院は痩身系・ダイエット系は手をださない方針で来ました。 そんな頑固な方針の私を考えさせた治療法がいまではあるのです。
追記:2023年現在、当院ではセルトーンという治療器でセルライト除去治療を行っています。
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