女性化を進めているKABA.ちゃんを、美人の黄金比に従ってシミュレーションしてみました!

未分類

ドクター松下によるkaba.ちゃんの顔を黄金比を使って美人顔シミュレーション

人気タレントで振付師のKABA.ちゃんですが、2002年頃に同性愛者であることをカミングアウトし、2009年以降はさまざまな美容整形手術を受けたことまでも潔く公表して活躍されています。

着々と女性化に向けて治療を進めているKABA.ちゃん

KABA.ちゃん(カバチャン)振付師・タレント。1969年6月19日生まれ、福岡県出身、A型。

写真の引用元:http://talent.yahoo.co.jp/pf/detail/pp12719

ブログやテレビ、雑誌などのメディアで公表されたKABA.ちゃんの美容目的の手術は、アゴを短くする手術、福耳にする手術、二重まぶたの手術、眼瞼下垂の手術、鼻の手術、頬骨を削る手術など、さすが美にこだわるだけあっていろいろやっていますね。

2014年 には去勢手術も行い、その後、性同一性障害という診断が下され、いよいよ性別適合手術(いわゆる性転換手術)を海外で受ける予定であることも発表しています。

このように、着々と女性化に向けて治療を進めているKABA.ちゃんですが、完璧な美女を目指す彼女のために、美人の黄金比に基づいた理想的なKABA.ちゃんをシミュレーションしてみました。

美人の黄金比

美容外科では、目や鼻など、パーツごとの整形を行うことが多いのですが、例えば、鼻の美容を考えるときに、鼻だけを見てデザインするのではなく、必ず顔全体の他のパーツとの位置関係、バランスをよくみながら考えていく必要があります。

一般的に美人とされる顔のバランスのことを黄金比といって、重要なものを下の図にまとめてみました。ちょっと怒っているような怖い顔になってしまいましたが、手作りのためお許し下さい(笑)

顔の黄金比by松下洋二医師

まず、縦方向のベストのバランスとしては次の3つがあります。

(1)「髪のはえぎわから眉頭までの長さ」と「眉頭から鼻の下までの長さ」と「鼻の下からあご先までの長さ」がすべて同じ。

(2)「鼻の下から上下くちびるの接線までの長さ」が、「上下くちびるの接線からあご先までの長さ」の半分。

(3)「鼻の下から下くちびるの下までの長さ」が、「下くちびるの下からあご先までの長さ」と同じ。

横方向のベストバランスは次の2つです。

(1)「左右の目と目の間の長さ」と「目の横幅」が同じ

(2)「左右の目と目の間の長さ」と、「小鼻の幅」が同じ。

また、アメリカのスティーブンR.マーコート博士が数学的な観点から作り上げた「美のマスク」と呼ばれる比率があります。

これは、顔にお面をかぶせるように、理想的な比率でできたマスクをのせて判定します。

こんな感じで、女性用(左)と男性用(右)があります。

スティーブンR.マーコート博士による美のマスク

https://www.beautyanalysis.com/

いよいよKABA.ちゃんの分析結果です。

これらのツールを使って、KABA.ちゃんの顔を分析してみます。

分析にあたっては真正面と真横から撮影した顔写真が必要になりますが、表情豊かなKABA.ちゃんだけあって、無表情でしかも真正面から撮った写真がなかなか見つかりません。ネット上で唯一見つけたのが、KABA.ちゃんのブログに出てくる美肌治療中の写真です。寝たときと立った時では重力の関係で多少位置がずれますが、寝た状態の写真しかないので、今回はこれを利用することにして、また真横からの写真はないので、正面写真のみでの分析になります。

KABA.ちゃんのブログに出てくる美肌治療中の写真を分析

http://ameblo.jp/chankaba/entry-11183755572.html

まず、横方向の分析では、

「左右の目と目の間の長さ」と「目の横幅」はぴったり同じ長さで完璧です。

「小鼻の幅」が広めで、「左右の目と目の間の長さ」より長いので、小鼻の幅を縮めてあげるとよいでしょう。

小鼻縮小手術は、鼻の穴の底の部分の皮膚を紡錘形に切り取って左右の小鼻を引き寄せて縮めます。

小鼻縮小手術の解説図

次に縦方向の分析です。

KABA.ちゃんは顔の下2/3が長い、いわゆる面長の顔が特徴です。また、口周りのバランスについては鼻の下が少し長めです。

まだおネエキャラを出していない以前の写真をみるとなかなかイケメンで、男性顔としては悪くはないと思います。ただ、女性用の「美のマスク」を重ねた場合にはやはり顔の下半分が長いのが目立ちます。

KABAちゃんの顔を縦方向で分析

顔を縦に上・中・下と分けた時に、短くするのが一番大変なのが真ん中の中顔面です。中顔面を短くするには、ルフォーⅠ型骨切り術というのを行って、上あごの骨を帯状に切り取り、上方向に寄せる手術をします。(下図赤の斜線の部分)

このように、上あごを上にずらせると、上あごの歯と下あごの歯のかみ合わせが合わなくなるので、さらに下あごのエラの奥の部分で骨切りしてかみ合わせが合う位置に下あごを移動させる必要もあり、とても大掛かりなことになってしまいます。

このように骨格から変える手術の場合は、詳細なレントゲン写真をとり、それに基づいて、どのくらい骨を削るか、どのくらい骨を移動させるかという設計図を作り、それに従って手術をします。

顔を骨格から変える手術の場合の解説図

鼻の下が長いのを短くするには、鼻のすぐ下の皮膚を切り取って縫い縮めます。美容的に丁寧に縫い合わせますが、切るからには大なり小なり傷あとが残りますので、手術を受けるかどうかは慎重に検討する必要があります。

鼻の下を短くする(人中短縮術)手術

これらの手術を行って、顔のバランスを黄金比に近づけると、完成はこのようになります。

日本タレント名鑑のKABAちゃん

http://talent.yahoo.co.jp/pf/detail/pp12719

KABAちゃんの顔のバランスを黄金比に近づけてみた結果

 スティーブンR.マーコート博士の「美のマスク」は笑っているバージョンもあります。笑顔が素敵なので、せっかくですから、完成図にこの笑顔バージョンのマスクを合わせてみましょう。

美のマスクの笑顔バージョン

https://www.beautyanalysis.com/

美のマスク通りのKABAちゃんの黄金比シミュレーション結果

いかがでしょう、ほぼぴった合っていますね。

完成後は、確かにきれいにまとまった顔にはなってはいますが、残念ながら個性は感じられないですね。

さらにいろいろな美容整形をほどこして、典型的な美人顔にするか、それともKABA.ちゃんらしい個性を残しつつ魅力的な女性に変身するのか、あとは彼女の意思次第ですが、いずれにしても素敵な女性になって、戸籍上の性別も変え、理想の男性と結婚できたらいいですね。

松下洋二(医師)

鳥取大学医学部卒業後に京都大学医学部形成外科に入局。大学附属病院などで形成外科・美容外科で働いた後、2007年より五本木クリニックの美容診療部の部長に就任。

主に他院での鼻整形の失敗で悩む患者さんからの修正依頼に応えて続け20年以上経ちます。こんな私の強みは、施術後、時間が経つと一体どんな影響を及ぼしていくのか、その未来について予測ができること。医師としてこれまで患者さんと向き合ってきた経験を現場で活かすだけでなく、読者の皆さんにとって少しでも有益な情報になるよう情報発信に努めてまいります。

関連記事

五本木クリニックのハイフ治療

閲覧回数が多いページ

最近の記事

  1. 【寄贈軟骨】鼻に他人の骨を移植して起こるトラブルについて

  2. 男性の脱毛について考えてみた。五本木クリニックで医療レーザー脱毛を…

  3. 女性の薄毛治療完全ガイド

  4. AGAとは?治療法完全ガイド

  5. 肝斑は病院の治療だけでは治らない・必要なセルフケアとは