年を取るとどうしても皮膚自体のコラーゲンやエラスチンと言う肌をプルプルにさせる成分が減ってしまうから、肌自体に張りが無くなってしまいます。
さらに単純なことですけど、重力によって垂れ下がってしまうのが、顔のたるみです。
顔のたるみは重力には逆らえないからできちゃう、スレッドリフトで簡単に解消❗
たるむことによってシワもできますし、毛穴の開いて見えてしまい、肌のお悩みベスト5には確実に入る「顔のたるみ」。
顔のたるみを改善する方法は切るものかられレーザーを使ったものまで多くの方法があるんですけど、今回私が実験台になったのは溶ける糸を使ったスレッドリフトのなかでも新しい「ザ・リフト」というものです。
先日某美容外科で糸を使ったフェイスリフトで集団提訴なんてことがあって「そんなのあり得ない❗」とレスポンスした私。糸を使うフェイスリフトは手軽にできる方法で一般名は「スレッドリフト」ですけど、使う糸のメーカーによって様々なネーミングがついています。
今回、糸を使ったフェイスリフト(スレッドリフト)を体験してみました❗私の症例写真でご不快な思いをされると予想する方は、ここで読むのを終了してくださいね。ちなみに治療中も治療後も出血などのウェッ、って画像はありませんのでご安心ください。
なにぶん、突然昼休みに
新しいスレッドリフトでフェイスリフトしましょう❗
って言われたんで、二日酔い&半徹夜明けのヒゲもちゃんと剃っていない疲れ切った肌の状況(一般診療は午後からだったんで、二日酔いで診療は行っておりません キッパリ)などお見苦しい点と最近スタッフが忙しくて私のシミ等のメインテナンスやってくれないんで、どこにでもいる普通のオッサンのビフォア・アフターってことはお許しくださいませ。笑
ザ・リフトっていうスレッドリフトは一回針を使って皮膚に刺すと、糸が上図のように二重になって引っ張り上げる仕組みになっています。糸自体が肌のハリを促すコラーゲン・エラスチンを増殖させるんで、糸の引っ張り上げる力+肌自体の張り、という二つの利点が期待できる治療方法です。
スレッドリフトのコツ、まずはマーキング
切らないフェイスリフトは効果も持続期間も、美容外科の切るフェイスリフトには適いません。でも、切るのは何だか怖い、という人向けに開発されたタルミを改善する方法が「糸を使ったフェイスリフト」「切らないフェイスリフト」と呼ばれるもので、今回使用した糸は「ザ・リフト」って直球勝負のそのまんまのネーミングがついたものです。
しかし、なんで美容系の機器・材料ってネーミングセンスないのでしょうか?設計図としてどこからザ・リフトの針を指してどんな角度に入れるか、をマーキングします。この作業が熟練度というか、経験値が左右します。未熟な医師だと、いきなり血管を刺したり、神経を傷つけてしまう可能性があります。今回、左右六本づつ、計12本の糸を入れます。
こうやって見ると毎年メチャ日焼けしているんで、シミもかなり目立ちますが、その話は後日ということで・・。
片側糸は6本のはずなのに、なぜか針を指す部位のマーキングは片側3カ所づつ、これには理由があるんですけど院外秘となっています。針の向かうポイントのマーキングは6カ所になっています。某美容外科で集団提訴のなかで「痛み」を訴えていた人がいるんですけど、ひょっとしてこの痛みの原因ってこのあたりのコツというか、経験値が低かった可能性も考えられます(詳細はマル秘です)。
痛みが無いように局所麻酔をします
皮膚の針を指す部分だけに局所麻酔剤を注入します。糸が入る部分全体に麻酔をする必要は全くありません。皮膚の表面は外からの刺激によって体の異状を早く発見する為に敏感になっていますが、皮膚の奥というか下の方の部分は痛みに鈍感なんで針が入るくらいの刺激に対してはほとんど痛みを感じないんです。
治療に対してなれていない医師ほど余計な麻酔を必要以上に使用する傾向があり、脂肪吸引での死亡事故も麻酔の大量投与(オーバードーズ)が原因の場合も多く見られます。必要最小限の麻酔をしてからいよいよザ・リフトを挿入します。
スレッドリフトは術後の腫れは全くありません
ザ・リフトを使用したスレッドリフトは仕上がりとして治療直後でこんな感じです。治療直後より数週間後の方が効果がでる糸を使ったフェイスリフトなのでどこまで皮膚に張りがでるか、非常に楽しみです。
オッサン、ヒゲくらいもう少しちゃんと剃れよ❗っていうか、急にやってみようって話だったんで⋯。
いかにもフェイスリフトしました❗という風ではなく自然と頬のタルミがスッキリしました。治療中の痛みはほとんどありませんけど、針が入って行き糸を残して針を抜くときのズズズって感じが少しなれない方には不安かもしれません。
不思議なことに目の下の「ゴルゴライン」も消えています❗
治療直後に腫れや出血は全くありませんし、痛み止めも飲まないで、午後の診療を平然とこなすことができました。糸を使ったリフトアップ治療を某美容雑誌は「ショッピングリフト」、つまりお買い物の途中でも簡単にフェイスリフトができますよ、という意味で読んでいます。まあ、お買い物途中で「あっ、そうだ、フェイスリフトしようっと」と気軽に治療する人ってまず居ないと思いますけど。