「キレイになりたい」でも美容外科はちょっと⋯と迷っている人が知っておきたい3つのポイント

未分類

美容外科手術を迷っている人が知っておきたい3つのポイント

男女の区別なく自分の体のすべてが気に入っている、なんて人はごくごく少数なんじゃないでしょうか?今はとにかく若返りとかエイジングケアなんて言葉を目にしない日はないと思います。体の内面のエイジングケアは本日はおいといて、見た目の若さ、あるいはキレイさを求める人向けの内容を述べていきます。

美容外科の受診はちょっとねえ、と考えている人が押さえておきたい3つのポイント

顔の一部をいじること=美容外科、あるいは美容整形・整形手術と捉えている人が多いと思います。しかし、今は昔のように切った貼ったの美容治療は流行りでなく、誰でも気軽に治療を受けることができる美容皮膚科が美容医療の主流となっています。美容外科(美容整形という医学用語的にはあまり使いません)と美容皮膚科の違いは単純に言えばメスを使うか、使わないかで分けることができます。

しかし、メスを使わないでキレイになりたい、でもクリニック受診はちょっとねえ⋯という方が多いようです。そこでキレイになりたいけど、医療機関を受診することに躊躇している人向けに、来年こそは気軽に美容皮膚科を受診していただければなあ、と考えてこんな点は確実に押さえておきたいポイントを3つ(本当は30はあるけど)をお伝えしますね。

  1. 美容皮膚科でキレイになるにはいくらかかるか⋯治療料金
  2. 治療した後、普通の生活を送ることができるまでの期間⋯ダウンタイムと呼ばれているもの
  3. 美容皮膚科の設備⋯キレイになるためのどんな治療機器があるのか

この3つのポイントが美容皮膚科を選択する上で重要度が上位になるんじゃないでしょうか?

恥ずかしながら、女性心理がわかっていないとの評判の私は列記した3つのポイントを今まで気にしていませんでしたuntil 2018。来年からは患者さん、特に初めて医療機関でキレイになりたいという初心者および女性心理を常に考えながら美容系の話題をブログにしていきたいと思う2018年の年の暮れです。

今回は一番気になる美容医療に関する料金について述べさせていただきます。

メッチャ安い料金もアレだけど、あまりにも高額でもドン引き

美容皮膚科を受診するにあったって一番気になる点は料金、つまり治療に必要とされる値段です。長い間、日本はデフレ状態であり、それに伴い美容に要する料金も下がりつつあることは間違いないです。今までは美容医療は特別な人が受ける治療とのムードがあり、特別な人(芸能人や夜のご商売の方々)たちにとって適正価格であっても、一般の人にとってはメッチャ高額だった時代も無かったわけではありません。

シミを消す、ってキーワードだとこんな感じで上の方に広告が表示され、安価な料金を訴求するものが多いようですね。

しかし、デフレなのかみなさんが財布に余裕ができたのか明確ではありませんけど、都内でベンツやBMWが普通に見られる時代に突入している昨今、本当に普通の方もキレイになりたいと考えて美容皮膚科を来院されるようになりました。軽自動車でいいやあ、って人もいるでしょうし、ベンツのそれもSクラスじゃないと嫌だ、できればAMGで、など。

美容クリニックの料金もピンからキリまであります(いやー、この価格がピンからキリまであることも、じっくり他院の料金表を知った私です)。

詳細に見てみると安かろう悪かろう的なクリニックも目につきますが全部が全部そうとも言い切れません。また、キレイになりたいのだから治療費は高けりゃ良いんだろう、との判断も早計です。中にはノーマルのベンツにAMGのエンブレムを後から貼り付けたようなクリニックも目立ちます。

私が美容クリニックのサイトで一番気になったのが⋯治療費ってローンが組めるの⁉なんです。

欲しいものを手に入れるために、ローンを組むのは普通のことなんでしょうけど、医療費を支払うためにローンを、との考え方には世代的なものもあるのでしょうけど違和感があります。さらに美容皮膚科を受診してシワの治療をしたり、シミを消すためにローンを組むのはかなり違和感があります。もちろん当院の場合、ローンを組むことはできません(ローンにしなければならないほどの高額の治療費が必要な施術はごくごく少数)。

以前、ある人にアドバイスされました、「先生のところの美容系は治療費がローンにできないのが、大きな欠点」と。そこで私はこのように返答しました、「もし、銀行に行って美容皮膚科でシワを消したいからと伝えてローン組めますか?」⋯このような思考回路で話すから上から目線って言われるんだよなあuntil 2018。来年からはもう少し素直かつ世間一般の考えを取り入れる所存です。

美容クリニックでキレイになりたい、と考えた場合、一番気になるのは治療費だとして適正価格はどのようにして判断すれば良いのか?

「清水の舞台から的な気持ちがあったとしても、ローンを組むほどでは無い範囲」あるいは「お小遣いを貯めれば可能な範囲」が適正な料金と私は考えています。

美容医療の料金はどのように決められるのか?

ものの値段はどのようにして決められているのでしょうか?通常は原価+利益=販売価格なんですが、となると医療にまつわる原価がどのように構成され、どのようにして治療料金が決まるのかを知る必要があります。レーザーを使ってシミを消す場合を考えてみます。

レーザーの設備代+レーザーの消耗品代+薬代+人件費+家賃+広告費=レーザーでシミを消す値段

がざっくりの原価でいいんんじゃないかな(えーっと、私は経済や経営の専門家ではないのでこんな表現で許してね)。レーザーって私が今から20年近く前に初めて購入した時はなんと3000万円❗でした。海外から個人輸入という形を取るために、銀行はもちろん融資はしてくれませんので貯金を全部吐き出して、綱渡り的な資金繰りで購入しました(経営のプロから見たら絶対にやってはいけない方法なんだろうなあ)。その当時に比べれば、レーザーも機種によっては三分の一くらいにデフレ状態です(世の中に美容皮膚科を標榜するクリニックが雨後の筍のようにニョキニョキ開院しているのもこの影響は大きいと思う)。

次に薬代ですが、レーザー治療でシミを消す場合に必要とされる薬品はごくごく少額であることがほとんどです。次に人件費、これは医師の給与と看護師の給与と事務系の人件費が加算されます。次に家賃ですが、東京でも地方でも駅前の一等地の場合は高額であり、交通の不便なところ⋯集客力が低いところほど安いのは当たり前。

そして、美容クリニックによって経費として一番大きな差が出るのが広告費なんです。広告を無闇矢鱈に出しまくれば、その経費は当然治療費に跳ね返ってきます。それを負担するのは消費者、つまり患者さん。

美容クリニックの多くはチェーン展開をする傾向があり、チェーン展開の大きなメリットの一つとして広告費の分散が可能な点だと考えられます。月に1000万円広告費をかけたとしても20クリニックあれば一クリニックあたりの広告費は月50万円。駅に広告を出して、電柱広告なんて過去の遺物的な手法をとっても月に50万円はかかると思います(当院は駅の広告も電柱広告も出していないので正確な料金は不明)。さらに個人クリニックでネットの広告(バナーとかリスティングって呼ぶんでしたっけ、これも当院は行なっていないので正確な料金は不明)。

例えば当院でシミを消すためにレーザー治療を受けた場合

レーザーの原価(ボチボチ)+レーザーの消耗品(シミを消す場合はほとんどゼロ)+薬代(シミを消す場合は1000円も掛からない)+人件費(優秀な医師および看護師を確保するにはそれなりの給与は必要なのでちょっと高額)+家賃(これは自己保有なんで計算に入れない)+広告費(私の独断によって当院はゼロ)=メチャ安価ではないけど、とんでもなく高額ではない

ってことになっているはずです。

今、当院のサイトでシミを消す場合の価格を調べようと思ったら⋯サイトの構成が複雑になりすぎていて、なかなか料金表にたどり着けないことに気がつきました。こんなサイトで今まで患者さんが当院を選んでくれていたとは、本当に申し訳ないことだとかなり反省して、サイトの再構築を来年の目標の第一番としてEvernoteに記入しました。

本日は2018年12月30日、タイトルで「3つのポイント」と書きながら、残りのポイント2つを毎日書いても本年中には終了しないので、残りの二つは来年に持ち越しまーす。

美容クリニックの治療価格の決め方、これ一つの記事として成り立つのでこれも来年の宿題とする予定です(これって多くの人が非常に興味を持っているネタなんじゃないかな?)。

注意
これは2018年の記事です。今ではスマートフォンも分割購入が当たり前になりました。分割手数料無料の決済サービスも増え始め、なんでもかんでもサブスクの時代に。そんな時代の流れに合わせて遅ればせながら、2023年より、医療ローンの取り扱いを当院でも始めました。

桑満おさむ(医師)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

関連記事

五本木クリニックのハイフ治療

閲覧回数が多いページ

最近の記事

  1. 【寄贈軟骨】鼻に他人の骨を移植して起こるトラブルについて

  2. 男性の脱毛について考えてみた。五本木クリニックで医療レーザー脱毛を…

  3. 女性の薄毛治療完全ガイド

  4. AGAとは?治療法完全ガイド

  5. 肝斑は病院の治療だけでは治らない・必要なセルフケアとは