顎にできる梅干のようなシワ、悩んでいる人が多いようですが注射だけで簡単に治せます。
五本木クリニックでは基本的に顎に2箇所にボトックスを注射して梅干しジワをすっきりさせています。メスを使いませんしダウンタイムもないので日常生活に支障のないお手軽な治療方法です。
実際の症例写真とともに具体的に治療方法を解説します。梅干しジワでお困りの方の悩みが解消されますように。
笑った時に、あごが盛り上がって梅干し状になる現象
あごの梅干しシワ、と呼ばれている状態があります。
これが、あごの「梅干しジワ」と呼ばれている状態です。梅干しジワができる原因は頤(おとがい)にある頤筋(おとがいきん)が必要以上に筋トレ状態になってしまった結果である、と考えられています。
おとがい筋は口を閉じる時に下唇を上に引き上げる筋肉なのですが、このおとがい筋が強く収縮しすぎることによって、梅干しジワができてしまうのです。
この梅干しジワ、気になる人は気になるけど、気にならない人はまったく気にならない症状です。ですが気になる人にとってはかなり深刻な問題であり、「梅干しジワをなんとか無くしたい❗」と強く思っている人は少なくないようです。
病気とは言えないけど、美的観点からご本人にとって治したいなあ、とのお悩みを解消するのが、美容医療です。実は、この梅干しジワは想像以上に簡単に症状を取り除くことが可能なんです。
※「おとがい」は漢字だと「顎」と書きます。おとがいは医学用語としては下顎を意味します。おとがい(下顎)にくっついている筋肉はおとがい筋のほかには、おとがい横筋、おとがい舌筋、おとがい舌骨筋があります。
※おとがい部分が2つに分かれていると、子どもたちは「ケツアゴ」と呼んだりしていますよね。ケツアゴは筋肉が原因ではなく、骨格に原因があります。
ボトックス注射をちょんちょんと注射するだけで、梅干しジワはこんなに簡単に消えます
前掲の見事な梅干しジワを披露してくれたのは、当院美容スタッフ。ほかにも数名梅干しジワができたちゃうスタッフもいるのですが、もしも本人が気にもしていないのに、「ねえ、ねえ。梅干しジワの症例写真撮らせてくれる?」といった瞬間に私はパワハラ・モラハラでアウト。
暇そうにしている時に、あごの梅干しジワ付近を触るくせのあるスタッフがいたので「気になるの?」と声をかけ、「そーなんですよ、この梅干しジワ、笑うと結構目立って嫌なんです❗」と返答を得たので、今回の症例として報告します。
梅干しジワ解消に使用するものは、ボトックス注射です。当院では美容医療で使用する、一般的にはボトックスと呼ばれるボツリヌス菌系の薬剤は複数用意しています。今回使用したボトックスは正しくはニューロノックスという商品名だけど、わかりやすくボトックス注射で話を進めます。
ボトックスビスタよりニューロノックスの方が価格的に安いですし、そもそもボトックスビスタによって梅干しジワの治療は適用外使用となるので、避けるべきです。
梅干しジワにボトックス注射するスッキリします
ボトックスをチョンチョンっと注射するだけで、数日後には梅干しジワはスッキリします。
梅干しジワを消し去るのに必要なボトックス注射の場所はたったの2ヶ所です(これ個人によって差はあるとは思いますが、当院では標準的に2ヶ所)。
たった2ヶ所、ボトックス注射をするだけです。注射する時に麻酔は使いません、だって麻酔も注射なんで。
美容医療の気になる人は気になるけど、気にならない人は気にならない問題
私はお会いした人の顎の梅干しジワに気を取られることは、記憶にある限り一度もありません。しかし、多くの美的観点の問題は結局のところ、気になる人は気になってしまう、ってことだと解釈しています。
このブログでもこの件に関して触れました。
気になる人にとって気になる点は大きな問題であり、コンプレックスと表現される場合もあります。
美的問題⋯そもそも「美」とはなんぞや的な哲学領域の問題にまで至る可能性もありますが、本人が気にしている部位が治せるなら、治したほうが良い、と考えるのが自然の流れだと思います。
ボトックス注射によって顎の梅干しジワを解消する治療方法の欠点は一生モノでは無いことと保険診療は適用されないこと、後は注射がちょっと痛いだけです。
顎の梅干しジワを解消するための、ボトックス注射はそれこそ個人差があるのですが、大雑把に言って効果は一年は持ちません。効果持続時間は多くの患者さんで3ヶ月から半年くらいです。
手術等によって切って美的問題を根本的に解決させる美容外科より、切らないで治療可能な美容皮膚科がブームとなっている一因として、効果が一生は持続しない点も見逃せません⋯希望通りに上手く仕上がらなくても、効果は時間とともに消え去りますから。
当院は一般診療に地元密着型の美容皮膚科・美容外科を併設した、珍しい形態にクリニックです。もしも、刹那的な考えで安易な美容医療を提供していたら、一般診療部門も不評になりかねません(お父さんは前立腺肥大で通院、お母さんはシミの治療で通院、お嬢さんは脱毛で通院、という方が珍しくありませんから)。
1997年に当地で五本木クリニックを開業した私としては、年々診療圏が拡大していることを素直に喜んでいました。しかし、2020年、世界中に襲いかかった新型コロナ感染症の影響で、遠方から来院される一般診療及び美容医療の患者さんが減少していることは間違いありません。
新しい生活様式、が提案されています。医療に関しても新しい受診様式が登場することは間違いないことだと予想します。
新しもの好きの私としては、珍しくオンライン診療の導入に関しては躊躇していました。今回の新型コロナ騒動を受け、感染リスクを避けることを主な目的として、オンライン診療が初診の方でも受けられる様になりました。早速一般診療の新しい患者さんからスタートして、今では初診の患者さんもオンラインで診ております。
美容診療でもオンラインでカウンセリング行っています。遠方の方は、ぜひご利用くださいね。