再生医療として発毛治療を開始した理由

薄毛・発毛

PRP発毛治療を開始した理由|五本木クリニック

再生医療として五本木クリニックで発毛治療を開始しました。特に男性のAGAと呼ばれる薄毛のメカニズムは男性ホルモンを専門とする当院泌尿器科の守備範囲であり、一般的に美容皮膚科中心の発毛治療とは別のアプローチが可能だと考えています。

泌尿器科+美容皮膚科が力を合わせた理論的かつ効果的な発毛治療について解説します。

頭髪に対しての多血小板血漿を使用した再生医療とは?

当院では2021年11月に「再生医療等提供計画(治療)」を厚生労働省に届け出ています。以前も同様の治療方法を届けていたのですが、多血小板血漿、いわゆるPRPを作成するためのキットを変更したために再度届け出を提出しました(この書類作成がかなり時間を取られる)。

再生医療法にもとずく再生医療の分類は、幹細胞や遺伝子操作また第三者の細胞を使用していないことから「第三種」として届け出してあります。

当院における再生医療の対象は「男性型脱毛症」と「女性型脱毛症」で、男女ともに再生医療による発毛治療が可能です。

PRPを用いた再生医療による発毛治療の具体的な内容

多血小板血漿治療(Platelet Rich Plasmaの頭文字からPRPと呼ぶことが多い)は整形外科の関節治療領域では安全性と効果性が確立されているものです。当院で発毛治療に使用するPRPを作成するために使用するキットは京セラ株式会社のCondensiaシステム(医療機器承認番号:30100BZX00223000)です。

使用方法は発毛治療をする患者さんご本人の血液を40mLから80mL静脈から採血して、濃縮した血小板と血漿を得るために京セラのキットに血液をいれ遠心分離機を回します。

この作業によって得られた多血小板血漿を1mLの注射器で採取して、毛髪の薄くなった部分の皮下に注入していきます。

発毛治療を希望する方への注意

つぎのように治療希望者にはお伝えしています。

  • あなた自身から採血した血液中の血小板を使用して頭髪の再生を促す多血小板血漿治療です。
  • 治療費は健康保険で認められた治療ではないので全額自費となります。
  • 主治医の責任とあなたの同意によって行われる治療ですが、再生医療等委員会で審査の上、厚生労働大臣に届け出を提出しています。
  • あなたから提供を受けた細胞は保管しないで医療廃棄物としてしょりします。
  • 万が一の健康被害に関しては五本木クリニックが責任をもって補償します。
  • 採取した細胞はあなた自身のものであり、培養などは行っていませんので遺伝的な影響はありません。
  • 治療後経過観察を行うために、5年間は医師の指示に従って通院をお願いします。

などなどをお伝えしてから治療を開始します。

他の発毛治療との違い

PRPを用いた発毛治療を採血した後に注射するだけ、と患者さんにとっては簡便な点が他の発毛治療との大きな違いです。

例えば植毛治療は麻酔が必要ですし、外科手術であるために腫れや出血のリスクがある、植毛するための採取部分の傷跡が残りますし、植毛部分の生着率も大きな個人差があります。時間も費用も膨大になることも欠点です。

発毛治療のために自家脂肪由来幹細胞分泌蛋白を注入する方法もあります。この治療は脂肪吸引が必須であり、吸引操作によるダメージや脂肪塞栓などのリスクが伴います。また採取した脂肪を精製するてめに特別な施設が必要となるために莫大なコストが必要となります。

さらに第三者から採取した脂肪組織を使用する発毛治療もあるようですが、この培養した同種脂肪由来分泌物による治療は第三者から採取した脂肪組織を利用するために感染症のリスクが問題となります。

以上のように他の発毛治療法と比較して当院のPRPによる発毛治療は簡便かつ低リスクであると言えます。

届け出してある治療費は40mL採取した場合は税込みで30万円、治療範囲が広く追加の採血が必要な場合は、採血量が20mL増えるごとに税込み12万円加算です。

安全性について

再生医療で注意することは効果はもちろんですが、安全性も気になります。

PRP療法は1998年に歯科領域で報告され、皮膚科・形成外科領域でも使用されるようになりました。とくに糖尿病を基礎疾患とした皮膚の潰瘍や褥瘡に効果を発揮していることが報告されています。その後、整形外科でも腱鞘炎や関節炎の治療にも応用され、これまでは重篤な合併症は報告されていない為に安全な治療方法と考えられます。

毛髪に対する治療は2014年くらいから論文ベースで報告され、安全性と効果も認められています。

簡単に当院で行っているは再生医療の一つであるPRPを使った発毛治療をご紹介しました。

美容皮膚科と泌尿器科という意外な取り合わせのメリットに関する解説や発毛効果に対するエビデンス等については後日お伝えします。

例えば「A study to compare the efficacy of platelet-rich plasma and minoxidil therapy for the treatment of androgenetic alopecia」(PMID: 31007475)にはPRPによる発毛治療の症例が多数掲載されています。

PRPによる発毛治療の効果

もちろんチャンピオンデータとのご指摘もあるでしょうけど、効果は実証されていると断言しても良いと判断しています。

お時間がありましたら、別記事もお読みいただけるとうれしいです↓

桑満おさむ(医師)

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区に五本木クリニックを開院。

医学情報を、難解な医学論文をエビデンスとしつつも誰にでもわかるようにやさしく紹介していきます。

桑満おさむ(医師)への相談窓口

0120-70-5929

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