“たるみ” は糸でリフトアップ❗20種類以上もあるスレッドリフトの糸の選び方が分からない?→専門の医師が回答します

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“たるみ” は糸でリフトアップ❗20種類以上もあるスレッドリフトの糸の選び方が分からない?→専門の医師が回答します

気軽にたるみを改善する方法としては、レーザーや高周波・超音波などで肌を刺激して、コラーゲンを増やす方法があります。この方法は、多少肌にハリはでるものの、引き上がるところまではなかなかいきません。

実際に試してみたものの物足りなさを感じる方が多い印象です。

現在、人気なのは糸によるリフトアップです。間違いなく効果を実感できる方法なのですが、ひとつ問題があります。糸リフトは種類が多すぎるのです。いろんな名前がありすぎて、何がよいのか分からないと思います。

今回は、糸リフト(スレッドリフト)の選び方をお伝えします。クリニックで薦められるがままではなく、あなた自身で受けたい糸を選んでみませんか?

糸でたるみを引き上げる“スレッドリフト”とは?

とにかく、たるみを取りたい❗どうせなら1回で最も効果がある方法は??それは「手術」です。メスで切って余分な皮膚を切り取り、引っ張り上げる方法です。

いくら効果があるとはいえ、体にメスを入れるとなると、ダウンタイムや痛み・傷あとなど不安な要素が多いですよね。なかなか踏み切る勇気がない・怖いと感じてしまうのは当たり前です。

そこで登場したのがスレッドリフトです。

スレッドとは英語でthreadです。ネット上の掲示板やGメールなどで使われるスレッド、スレなどと言われますが、同じです。

実はスレッドは縒り糸を構成している糸のうちの一本が元々の意味です。そこから派生して様々な意味で使われるようになりました。美容医療におけるスレッドは「糸」を意味します。ご存知の方も多いと思いますが、トゲやひっかかりのついた特殊な糸を皮下に埋め込み、たるんだ皮膚を糸に引っかけて引き上げるのが糸によるリフトアップ方法(スレッドリフト)です。

スレッドリフトの選び方

スレッドリフトの糸は種類が多すぎます!効果に違いは?

スレッドリフトが世界で初めて発表されたのが2001年で、それ以来、その手軽さからブームになり、今やリフトアップといえば糸で引き上げ、そんな時代になってきています。

スレッドリフトが支持されるようになった理由

スレッドリフトは、針を刺して皮膚の裏側に糸を埋め込むだけのとてもシンプルな方法です。

みなさんが心配するであろう「腫れ」や「痛み」も軽く、何より傷あとが残る心配もございません。

そして施術時間も短時間で即効性があり、仕上がりも自然という至れり尽くせりの優れた方法なのです。

進化し続けるスレッドリフト

スレッドリフト登場以来、15年以上が経過して、その間にどんどん改良が加えられてきました。いろいろなメーカーが独自の糸を開発し、様々な種類のスレッドリフトが、まさに雨後のたけのこのように出てきています。

ネットで「スレッドリフト」を検索してみると、20種類以上が出てきます。五十音順にざっとあげてみます。

  • アプトス
  • Uki-Uki リフト
  • ウルトラVリフト
  • エックストーシス
  • Kuru-Kuru リフト
  • ザ・リフト
  • J リフト
  • ショッピングスレッドリフト
  • シルエットリフト
  • スプリングリフト
  • 3D リフト
  • Z リフト
  • ダブルハートリフト
  • トルネードリフト
  • ナチュラルVラインリフト
  • N-COGスレッドリフト
  • ネオVリフト
  • ハッピーリフト
  • Barb( バーブ)リフト
  • VOV(ボブ)リフト
  • マルチ トーシス
  • ミラクルリフト
  • ミントリフト
  • リードファインリフト
  • ワプトス

など、山ほど出てきます。

種類が多すぎるスレッドリフト、どれも良さそうで違いがわかりにくい問題

スレッドリフトでリフトアップを考える方が、それぞれの糸の違いを把握したり、自分に一番合う方法を自ら選択することは困難と言わざるを得ません。

結局は、医師にすすめられるまま、言われるままに、よくわからずに治療を受けてしまっているのが現状です。

当院でもスレッドリフトはいち早く導入しました。とはいっても、新製品が出た、即採用してきたわけではございません。

いくらメーカーが猛プッシュする新製品でも、実際にスレッドリフトを受けて失敗だったと感じてもらいたくありません。ですので新製品の糸が出るたびに、まず医師やスタッフで試してみて、使用感の良いもの、しっかり効果の出るものをじっくり吟味して、コレだ!というもののみ採用してきました。

多くの美容クリニックではありとあらゆるメニュー盛り沢山、カタカナや英語のメニュー名がズラッと並んでいますが、当院では厳選しています。

毎年のように改良された、より良い糸が出てくるので、当院の一押しの糸も短期間で変化していきます。

五本木クリニック一押しのスレッドリフト糸は【VOVリフト】 (2018/10現在)

刻々と変わるおすすめのスレッドリフトですが、2018年10月時点で一押しの糸は、“ VOVリフト (ボブリフト)”です。

VOVリフトがスレッドリフトのベスト糸

ボブリフトには従来の糸と比べて以下の改良点があります。

糸の素材が改良されたことで、より効果が長持ちに

体内に埋め込む糸は、溶けないタイプの場合は、異物としてずっと残ってしまい、後からトラブルが発生してくる可能性があるので、当院ではすべて溶けるタイプの糸を使っています。

従来の糸は、PDO(ポリジオキサノン)やPLA(ポリ乳酸)といった体内で分解・吸収される素材で作られていますが、PDOは6~8か月、PLAは12~18か月で溶けてしまっていました。

VOVリフトはPCL(ポリカプロラクトン)という、さらに長持ちのする素材で作られており、PDO や PLA よりも吸収が遅く、24~36か月かけてゆっくりと吸収されるため、効果の持続性がさらに長くなりました。

ボブリフトは柔軟性が高いのが特徴です。動きのある顔にフィットしやすい!

従来のPDOやPLA製の糸は、柔軟性が低く、口回りなど、よく動く部位に埋入すると、つっぱり感など不快感を感じることがありましたが、PCL素材は柔軟性が高く、顔の動きによくフィットし、とてもなじみがよくなりました。

ボブリフトはトゲの先端が丸くなっています。術後の痛みが従来の糸にくらべて軽減!

従来の糸は、糸に切れ込みを入れて毛羽立たせるようなとげを作っていたので、とげの先端が鋭利になっており、術後にチクチクした痛みがありましたが。VOVリフトのとげは下の拡大写真のように、先端が丸く加工されているので、術後の痛みが大幅に軽くなりました。

VOVリフト糸の拡大図
VOVリフト糸が旧式と比べて進化した点

特殊な製法でトゲを作るので糸の強度が増加

従来の糸は、上図のように、糸に切れ込みを入れてトゲを作成していたので、切れ込みの部分が細くなり、糸の強度が下がり、切れたり裂けたりする欠点がありました。

VOVリフトの糸は、プレス形成技術という特許技術を使い、特別な方法でトゲを製作しているので、従来のものよりも糸の強度が増し、安定した引き上げ効果があるのです。

これからも、あらゆる糸・方法を試して自信をもってオススメできる治療・施術をアップデートし続けていきます

今後も、さらに改良されて、高性能の糸が出てくるでしょう。医療の進化は、研究だけでなく、機器の進歩や使う薬・材料の進化と共にあります。当院の新しい治療・施術が、受けられる方にとって最良の方法であることを目指してまいります。

現時点でのベストなスレッドリフトは、“ VOVリフト ” です!

2019年9月よりテスリフトという新しい糸が加わりました

VOVリフトとテスリフトを組み合わせが、当院のイチオシです!

松下洋二(医師)

鳥取大学医学部卒業後に京都大学医学部形成外科に入局。大学附属病院などで形成外科・美容外科で働いた後、2007年より五本木クリニックの美容診療部の部長に就任。

主に他院での鼻整形の失敗で悩む患者さんからの修正依頼に応えて続け20年以上経ちます。こんな私の強みは、施術後、時間が経つと一体どんな影響を及ぼしていくのか、その未来について予測ができること。医師としてこれまで患者さんと向き合ってきた経験を現場で活かすだけでなく、読者の皆さんにとって少しでも有益な情報になるよう情報発信に努めてまいります。

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