ケミカルピーリングとは、肌の古い角質を取り除く施術です。肌の古い角質層を酸性の薬剤で溶かして取り除きます。私たちの体は古い角質層がなくなると新たな角質層を作ろうとします。いわゆる肌の新陳代謝、ターンオーバーとも呼ばれています。
五本木クリニックがケミカルピーリングを始めたのは、今から14年前の1999年のこと。
その当時の会話です。
ピーリングってやると、一か月は外に出られないでしょ
えっつ、そんなことないですよ。その日からお化粧もできますよ
皮がぼろぼろになって、生肌が露出するんでしょ
それは大昔のハリウッド女優がやっていたブルーピーリングですよ
でも近所の皮膚科の先生が、皮膚が薄くなるっていってました
当時はこんな内容の会話に振り回されました。
今もこんな風に思っている方もいるのではないでしょうか?このトンチンカンな話を整理しながら、正しいケミカルピーリングの知識を得ましょう。
そもそもケミカルピーリングとは?
ピーリングとはpeelingと英語で表します。意味は「皮をむくこと」です。元々は果物の皮をむくことに使われていました。
化学薬品を使って皮膚を剝く方法が、欧米で今から40年以上前に始まりました。
それはまさに一か月は外の出られない、ベロンと皮膚を剝く方法でしたが、元々メラニンが少ない白人でさえ、一か月は紫外線を浴びられない方法、メラニンの多い日本人がやったら悲惨な結果を招く危険なものでした。
これらは「ブルーピーリング」と言われ現在では全く行われていません。
じゃあ、今のピーリングは何をつかっているの?
いまケミカルピーリングで使用されているものは、主にグルコール酸です。
グルコール酸はサトウキビやたまねぎを原料としています。
フルーツ酸ピーリングと表現しているクリニックもあります。
つまり、植物から抽出された安全なものです。効果はあまり強くないので、当院ではより効果を求める方にはサリチル酸やアミノ酸を使ったピーリングも行っています。
皮膚を剝くから皮膚がうすくなるんじゃない?
確かに当院がピーリングを始めたころ、そんなことをよく尋ねられていました。
勉強不足の医師もそんな説明をしていました。ブルーピーリングの知識しかなかったのですね。
ケミカルピーリングはもともと「垢」となって剥げ落ちるいらなくなった角質を酸の効果で
剝くのではなく、浮かせるのです。
自然に浮き上がった古い角質をふき取ってピカピカの肌を生み出す方法です。
確かに赤ちゃんの肌と同じですので、紫外線には気を付けなければいけません。
今どきの日焼け止めは非常に効果的なので、日焼け止めを塗れば当日の外出も全く問題ありません。
もちろんお化粧は施術直後からOKです。
その当時皮膚が薄くなると言っていた医師も今では当たり前のようにピーリングをやっていて、私的には少し悔しい思いがあります。
スキンケアの基本中の基本のケミカルピーリングでさえ、このような誤解がいまだに蔓延しています。
このブログでドンドン正しい医療情報をお伝えしていきます。